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  ニュース     2020/02/07 20:59

フィリピン:昨年末の商銀融資残高、11%増の9.2兆ペソ 無料記事

 フィリピン中央銀行(BSP)によると、2019年12月末の商業銀行(ユニバーサル銀行を含む)の総融資残高は、前年同月末比10.9%増の9兆2428億ペソ(約20兆400億円)だった。伸び率は前月の10.1%から加速。リバースレポ取引(RRP)を加えた総融資残高も10.9%増の9兆5157億ペソと、前月の10.2%増を上回る伸びだった。

 生産活動向けの融資残高は9.1%増の8兆756億ペソ。伸び率は前月の8.1%増から加速した。分野別では、残高が最大の不動産業が19.7%増だったほか、◆建設業が23.4%増◆金融・保険業が17.2%増◆電気・ガス・蒸気・空調供給業が8.3%増◆卸小売り・車両修理サービス業が2.9%増――などだった。

 世帯消費向け融資(クレジットカード、自動車ローンなど)は27.5%増の8393億ペソ。伸び率は前月の26.6%から加速した。クレジットカードの伸びが拡大した一方、自動車ローンは横ばいだった。

■マネーサプライ11.4%増

 中銀の国内流動性統計(速報値)によると、19年12月末のマネーサプライ(M3)は、前年同月末比で11.4%増、前月末比で4.7%増の12兆9741億ペソだった。同月の大口融資先は、不動産業、金融・保険業、電気・ガス・蒸気・空調供給業、建設業などだった。


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