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  ニュース     2019/08/16 20:59

ベトナム:荒川化学工業、南部に製紙用薬品工場 無料記事

 荒川化学工業(本社:大阪市中央区)は、南部バリアブンタウ省に製紙用薬品の工場を設けると発表した。ベトナム進出の方針は6月末に公表しており、その後は建設地を絞り込んでいた。紙の消費拡大に伴い紙・パルプ産業が急成長する東南アジアで需要を取り込む。
 フーミー3特別工業団地内に約3万平方メートルの敷地を確保することで、同団地を運営するタインビン・フーミーと土地契約を結んだ。10月にも100%子会社の荒川ケミカルベトナムを資本金2750億ドン(約13億円)で設立し、その後工場を着工する予定。2021年中の稼働開始を目指す。
 工場では製紙用の紙力増強剤を製造。年産能力は4万トンを想定している。荒川化学は製紙用薬品を中国の複数拠点で生産しているが、東南アジアでは高い経済成長を背景に紙の需要が増大し、紙・パルプ産業が急成長していることから、ベトナムへの工場進出を決めた。
 なお同工業団地では丸紅が段ボール原紙工場の建設を計画。来年中にも生産を開始する。ほかに星光PMCが、同工業団地で21年から乾燥紙力剤など製紙用薬品を生産する計画を発表している。


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