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  ニュース     2019/02/22 21:59

インドネシア:政府が資源開発に11億ドル、石油ガス不足に対応 無料記事

 政府は、石油・ガス不足に対応するため、資源開発に向こう5〜10年で11億米ドルを投じる。現状のままでは2025年に石油・ガスが不足し、50年には不足量がピークに達するという予測を受けたもの。将来的にはさらに拠出額を増やす可能性もあるとしている。ジャカルタポストが20日付で伝えた。

 エネルギー・鉱物資源のアルカンドラ・タハル副大臣は20日、エネルギー関連のセミナーに出席。25年には石油・ガスが不足するという調査結果の発表に対し、政府が向こう5〜10年で11億米ドルを資源開発に投じる計画を明らかにした。その後も拠出額が増えることを望むとしている。

 インドネシアは、2014年ごろの原油価格の低迷によって資源開発への投資が減退し、また魅力ある鉱区が減ってきたこともあって外国の資源開発会社が撤退するなどしていた。こうした中、政府は生産物分与契約をより投資企業に魅力があるスキームに変更。これにより外国企業の関心が戻り、現在は40鉱区で開発が進められている。

 一方、セミナーで登壇したバンドゥン技術研究所の地質学者は50年までの見通しを話し、石油とガスともに国内需要が落ちることはないと指摘。50年の石油需要は日量200万〜300万バレルで、現在の国内生産量は同80万バレルしかないことから、対策には並はずれた努力が必要になると強調した。01年に東ジャワ州セプ鉱区のバンユーユリップ油田が日量20万バレルを生産しており、これが発見されなかったら生産量は60万バレル足らずだったとし、資源開発の重要性を訴えた。


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