商務省の発表によると、2020年1〜3月の宝石・宝飾品の輸出額は前年同期比71.9％増の54億4228万米ドルだった。需要増で値上がりした金が220.9％増と急伸。金を除いた輸出額は20.2％減の15億6300万米ドルと落ち込み、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大による都市封鎖（ロックダウン）やぜいたく品を買い控える動きがマイナスに影響した。12日付クルンテープ・トゥラキットなどが伝えた。
　輸出先別では、ロシアが127.4％増、東南アジア諸国連合（ASEAN）が68.5％増、インドが30.6％増と高い伸びを示し、米国（6.8％増）や日本（1.4％増）などもプラスだった。一方、中国（61.5％減）や香港（53.2％減）、中東（12.9％減）、欧州連合（EU）（8.6％減）などはマイナスだった。
　同省は今後の見通しについて、新型コロナが収束し始めた中国や香港、韓国などで需要が拡大すると予測。一方、米国やEUなど多くの国・地域で感染拡大が続いていることに懸念を示し、感染状況を注視していく必要があると指摘した。


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