政府住宅銀行傘下の不動産情報センター（REIC）の調査によると、バンコク首都圏の2020年第2四半期のコンドミニアム（分譲マンション）価格指数（12年＝100）は153.2となり、前年同期比で1.8％上昇した。新型コロナウイルスの世界的な感染拡大の悪影響によって、上昇率は5四半期連続で鈍化。前四半期に続き、調査を開始した12年以降で最低を更新した。
　前四半期比では0.1％低下。マイナスは2四半期連続で、調査開始後で2回目となる。新型コロナ流行や移動制限の影響で中国人をはじめとする外国人やタイ人の購買力が低下した。物件の2割で在庫圧縮を図るための値引きが行われており、割引率は最大36％。特にサムットプラカン県内の首都圏鉄道「グリーンライン」沿線で値下がりが顕著で、逆に建設中の「イエローライン」「オレンジライン」沿線では値上がりしている。
　住宅市場は19年4月の住宅ローン規制強化後に失速し、米中貿易摩擦や新型コロナ流行が追い打ちとなっている。


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