工業省工業経済事務局（OIE）の4月30日発表によると、2019年3月の鉱工業生産指数（MPI、2016＝100）は、前年同月比2.5％低下の115.7だった。低下は2カ月連続となり、下げ幅は前月の1.3％から拡大。乗用車（マイナス0.4％）が18年7月以来のマイナスに転じたほか、食品（マイナス4.2％）や、輸出減が続くハードディスク駆動装置（HDD、マイナス22.6％）の下げが加速した。
　自動車（プラス2.5％）は全体でプラスを維持したものの、前月から減速。乗用車以外にも自動車用エンジン（マイナス2.8％）が落ち込んだ。食品は全体的に下げが目立ち、青果物の加工品や缶詰、冷凍魚肉、砂糖、コーヒーなどが2けた減だった。電子関連では、HDD以外にプリント基板（PWB）（マイナス17.4％）も落ち込みが大きい。一方、プリント回路基板アセンブリー（PCBA）（プラス9.8％）は伸びている。主要品目ではほか、ゴム・プラスチック製品（マイナス4.5％）や軽油（マイナス3.1％）なども指数を下げた。
　同時に発表された3月の製造業設備稼働率は、前月を5.3ポイント上回る74.4％となり、1年ぶりの高水準だった。毎年3月は年間で最も高くなるためで、前年同月の77.1％は下回っている。自動車は前月比で7.8ポイント上昇の95.8％と、4カ月ぶりに90％を超えた。前年同月比では1.3ポイント上昇した。


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