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  ニュース     2019/04/22 20:59

フィリピン:ココナツ油の輸出量、今年5%減予測=USDA 無料記事

 米農務省(USDA)の報告書によると、2019/20ココナツ年度(19年10月〜20年9月)のフィリピンのココナツオイル輸出量は、前年度比5.0%減の95万トンとなる見通しだ。原料となるコプラ(ココヤシの胚乳を乾燥させたもの)の生産が4.9%減の250万トンと伸び悩む見通しであることや、世界的なパーム油の供給過剰が輸出減の背景にある。

 19/20年度のココナツオイル生産量は前年度比2.9%減の166万トンと予測した。国内で栽培されているココヤシのうち、2割が老齢化により生産性が低下していることが減少の理由。

 生産が減少する一方、19/20年度の食用ココナツオイル国内需要は、前年度と同水準または増加を見込む。世界的な植物油の供給過剰などによるココナツオイル価格の下落などが要因。コプラの国内価格は、数年前まで1キロ当たり40ペソ(約87円)以上だったが、18年11月には15ペソまで下がった。

 ココナツオイルの在庫は前年度と同水準の19万7000トンとみている。

 ココナツオイルの輸出額は、17年に約16億米ドルとフィリピンの農産品でトップ。主要輸出先はオランダ、米国、イタリアなどとなっている。


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