【亜州ビジネス編集部】電子素材などの中国メーカー、蘇州安潔科技は、ハードディスク駆動装置（HDD）関連の精密部品などを生産するシンガポール企業、ブロードウエー・インダストリアル・グループ（BIGL）の事業の一部と、中国とタイの生産子会社3社を買収する。買収額を5000万米ドルとすることで23日に両社が合意書に署名した。ストレージ部品事業を強化する狙い。
　蘇州安潔科技は子会社の適新科技を通じて、BIGLのドライバーアームと関連部品の生産事業と、重慶市、江蘇省無錫市、タイ中部アユタヤ県の子会社の株式100％、深セン子会社のHDD部品事業に関連する全資産を買収する。両者は今後、最終的な売買契約書を交わし、買収額を正式決定する。
　BIGLは1994年創業。アクセスアームやインダクターなどHDD部品の世界的な有力企業で、蘇州安潔科技は同社事業の買収がストレージ部品事業の強化と市場開拓に有利と判断した。


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