マレーシア統計局が13日発表した2025年第3四半期の雇用統計によると、民間企業の労働需要は前年同期比1.7％増の916万2800人だった。前年同期を上回るのは16四半期連続。前四半期も上回り、少なくとも15年第1四半期以降で最多となった。

　調査はフォーマルセクターの民間企業を対象に実施。無報酬の家族などは集計に含まない。第3四半期の雇用創出は前年同期比1.6％増の3万2300人、未充足求人は2.8％増の19万7100人だった。

　産業分野別の労働需要は、全体の5割を占めるサービス業で2.4％増加。ほかは◆製造業＝1.4％増◆建設業＝0.5％増◆農業＝0.2％増◆鉱業・採掘業＝0.8％増――と、いずれもプラスだった。製造では食品・飲料・たばこが2.5％増で伸び率が最大。製造業で需要が最も多い電気・電子は1.5％増で、4四半期連続のプラスとなった。

　雇用創出は最大のサービス業が0.9％減と落ち込んだものの、2番目に大きい製造業が11.3％増と拡大。製造では食品・飲料・たばこが56.7％増と伸びが大きかった。未充足求人では、全体の6割近くを占める製造業が5.1％増だった。


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