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  ニュース     2025/06/16 20:56 NEW!!

タイ:中国・五菱、現地組立生産EVの出荷開始 無料記事

 中国自動車メーカーの上汽通用五菱汽車(SGMW)の車両などを生産販売する地場EVプライマスは13日、小型電気自動車(EV)「ビンゴ」の現地生産車の出荷を開始したと発表した。東部チョンブリの工場で組立生産しており、今月中旬以降に全国の販売店を通じて納車する。

 現地生産モデルは、欧州で普及する充電規格「CCS2」に対応させて利便性を高めた。また、中国車載電池メーカーの国軒高科(ゴーション・ハイテック)と共同開発した現地生産の電池を搭載する。容量31.9キロワット時(kWh)のリン酸鉄リチウムイオン(LFP)電池で、航続距離は333キロメートル。ビンゴの販売価格は39万9000バーツ(約178万円)からに設定した。

 インドネシア自動車製造業者協会(ガイキンド)のデータによると、インドネシアの工場からタイにビンゴの完全ノックダウン(CKD)部品が輸出されており、輸出台数は2024年が32台、25年1~5月が216台だった。ビンゴ完成車の対タイ輸出台数は24年が726台、25年1~5月がゼロとなっている。

 EVプライマスは昨年7月にインドネシアからの完成車輸入でビンゴを発売し、その後、昨年末までにチョンブリ県の工場の稼働を開始した。国軒との提携は今年4月に発表。国軒は東部ラヨン県で国営石油PTTと合弁の工場を操業し、電池モジュールと電池パックの輸入・組み立て・販売を手掛けている。

 五菱には、中国自動車最大手の上海汽車集団(SAICモーター)と米ゼネラル・モーターズ(GM)、中国の広西汽車集団が出資している。東南アジアではインドネシアの首都東郊で17年から工場を操業し、ビンゴなどの右ハンドル車を生産。ベトナム市場にもビンゴを投入済みで、他にマレーシアでは先月に現地企業と戦略提携を交わし、現地組立生産・販売に向けた準備を進めている。


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