インドネシア中央統計局によると、2025年1～8月の石炭輸出量は前年同期比5％減の2億5113万トンだった。平均輸出価格は1トン当たり63.48米ドルと、前年の76.14米ドルから17％低下。出荷量の減少と価格の下落により、輸出額は21％減の159億1000万米ドルと大きく落ち込んだ。ジャカルタグローブが伝えた。

　石炭は非石油ガス輸出額全体の9％を占めているが、世界的な需給緩和で価格が低調となっている。輸出先の詳細は公表されていないものの、石炭を含む鉱物燃料の輸出額は中国向けが59億1000万米ドル、インド向けが36億9000万米ドルと多かった。

　一方、国内の石炭採掘業では、環境回復義務の未履行が問題化している。政府は採掘企業に対し、採掘後の土地復元に充てる資金の積み立てを義務付けているが、これを怠ったとして190社の操業を停止した。


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