観光・スポーツ省の集計によると、2025年10月の外国人来訪者数は前年同月比3.9％減の257万3743人だった。前年同月を下回るのは9カ月連続。中国からの来訪者が22.3％減と大きく落ち込んだ。1月上旬にタイで中国人俳優がミャンマーの特殊詐欺団に誘拐・監禁された事件の影響が続いたとみられる。

　国・地域別の来訪者数は、◆マレーシア＝37万8143人（前年同月比6.1％減）◆中国＝35万7445人（22.3％減）◆インド＝21万3858人（26.7％増）◆ロシア＝14万5764人（12.2％増）◆韓国＝13万6382人（4.2％減）――の順に多かった。日本は7万3806人（0.3％減）。ほか、国境紛争の勃発で陸路での往来が制限されたカンボジアが87.9％減の5278人と大きく落ち込んだ。

　1～10月の外国人来訪者数は前年同期比7.2％減の2668万9071人。国・地域別では、◆マレーシア＝385万6816人（7.0％減）◆中国＝377万4771人（33.9％減）◆インド＝198万4859人（16.4％増）◆ロシア＝141万8101人（10.0％増）◆韓国＝127万4415人（16.4％減）――の順に多く、日本は87万7574人（4.9％増）だった。

　中国からの来訪者数は24年に673万3162人と全体の18.9％を占め、国・地域別で最多だった。ただ25年1～10月のシェアは14.1％に低下した。


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