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  ニュース     2025/10/22 20:59 NEW!!

マレーシア:半導体の台湾ASE、米ADIの現法買収へ 無料記事

 半導体パッケージング・テスティング(封止・検査)世界最大手の台湾・日月光投資控股(ASEテクノロジー・ホールディング、ASEH)は21日、米アナログ・デバイセズ(ADI)の現地法人を買収すると発表した。ペナン州の工場を引き継いで現地生産体制を強化するとともに、ADIに長期的に製品を提供する。

 ADIの現法アナログ・デバイセズ・マレーシアの全株式を取得することで法的拘束力を持つ覚書を交わした。年内に正式契約を締結し、来年上半期の取引完了を目指す。取引完了後もADIは同拠点から供給を受ける形で協力関係を維持する。

 ADIのペナン工場は工業地帯のバヤンレパスに位置し、1994年に開所。延べ床面積は約6万3000平方メートルで、アナログIC(集積回路)やミックスドシグナルICなどのパッケージング(封止)と試験を担ってきた。ASEは買収後、世界展開するICの供給網に同工場を組み込み、ADIをはじめとする顧客企業への供給体制を拡充する。

 ASEのティエン・ウー最高執行責任者(COO)は、「ペナン工場の取得は、世界全体での生産能力と柔軟性を高める戦略的な一歩になる」と説明。ADIとの協業を通じて高性能半導体の供給体制を強化する方針を示した。

 ASEは今年2月にペナン州の第5工場を開所したばかり。封止・検査能力を高め、生成AI(人工知能)などの普及拡大による最先端半導体の需要増に対応する体制づくりを進めている。


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