フィリピン統計庁（PSA）が6日発表した2025年9月の失業率は3.8％となり、前月の3.9％から低下した。前月を下回るのは2カ月連続。7月に悪天候の影響で約3年ぶりの高水準となったが、8月以降は影響が薄れたことで回復している。

　就業者数が前月比で1.1％減の5155万8000人に落ち込んだものの、失業者数が3.8％減の195万6000人と下落幅が大きかった。ただ不完全就業率は0.4ポイント上昇の11.1％に悪化。労働参加率は64.5％と、前月を0.6ポイント下回った。

　15～24歳の若年層に限ると、失業者数が5.1％減り、失業率は前月を0.1ポイント下回る11.6％に改善した。

　全体の失業率は20年4月に新型コロナウイルスの影響で集計開始以来の最高となる17.6％に達した後、おおむね改善傾向にある。24年12月には現行基準で最低の3.1％を記録した。ただ25年7月は台風などの影響で5.3％まで上昇していた。


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