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  ニュース     2025/10/29 20:59 NEW!!

シンガポール:1~9月の車登録、中国BYDがシェア20%で首位 無料記事

 陸上交通庁(LTA)によると、電気自動車(EV)中国最大手の比亜迪(BYD)の新規車両登録台数は2025年1~9月に7473台となり、シェア19.7%でトップだった。台数は1月の566台から月を追うごとに増えており、既に前年の年間登録台数(6191台)を上回った。ビジネスタイムズが29日付で伝えた。

 年初から堅調で、1月の566台から9月には1006台へと倍増。中国本土では競争激化で販売が減速しているが、シンガポールでは過去最高の販売を記録した。

 ブランド別2位はトヨタの5446台(レクサス含む)で、シェアは14.4%。BYDとの差は1~6月期時点の1203台から1~9月は2027台に広がった。3位は独BMW(3991台、シェア10.5%)、4位は同メルセデス・ベンツ(3746台、9.9%)、5位はホンダ(3566台、9.4%)だった。上位5ブランドで市場全体の約65%を占めた。BYD以外の中国ブランドは計3511台で、広州汽車(GAC)、上海汽車傘下の「MG」、小鵬汽車(エックスポン)が11~13位につけた。

 BYDは政府のEV普及策を追い風に販売を伸ばしており、25年通期では1万台超えを目指す。現地法人の代表者は、「EVの受け入れが進む中、成長を維持できる」と説明。1月に発売した中型スポーツ多目的車(SUV)「シーライオン7(海獅07)」や、車両購入権(COE)のカテゴリーA(小型車枠)に対応した派生モデルが人気を支えている。

 一方、トヨタの主力はハイブリッド車(HV)で、EVはレクサスのSUVの1車種のみ。販売代理店ボルネオ・モーターズの代表者は、「顧客の好みや動力源の多様化に対応する」と述べ、26年にEVラインアップを拡充してHVの強化も進める方針を示した。


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