インドネシア中央統計局が1日発表した2025年6月の貿易統計によると、輸出額は前年同月比11.3％増の234億3650万米ドルだった。前年同月を上回るのは15カ月連続。主力の石炭の落ち込みが続くものの、パーム油など他の主要品目が大きく伸びた。輸入額は4.3％増の193億3300万米ドル。貿易収支は41億350万米ドルの黒字だった。

　輸出額の内訳は、全体の9割超を占める非石油・ガスが12.6％増、残りの石油・ガスが9.9％減。石油・ガスでは原油が5割減、天然ガスが3割減と大幅な落ち込みが続いている。

　非石油・ガスでは上位10品目のうち9品目がプラスだった。石炭を含む鉱物性燃料（32.8％減）のみ前年割れで、これまで最大輸出品目だったものの、6月はパーム油を含む天然油脂（22.1％増）に抜かれた。

　非石油・ガスの国別輸出額は、全体の2割を占め最大の中国（8.3％増）や2番目に大きい米国（33.5％増）など多くの国でプラス。前月まで前年割れが続いていた日本（2.0％増）もプラス転換した。

　非石油・ガスの輸入額は、最大の機械・部品（23.3％増）や、車両・部品（47.0％増）などで拡大。一方、鉄鋼（19.3％減）は2桁減が続いている。国別の輸入は、全体の4割を占め最大の中国（27.4％増）や2番目の日本（3.1％増）がプラスだった。

　1～6月の累計は、輸出額が前年同期比7.7％増の1354億1380万米ドル、輸入額が5.3％増の1159億3520万米ドル、貿易収支が194億7860万米ドルの黒字だった。


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