ニュース 2025/09/02 20:55 NEW!!
マレーシア:ベルジャヤ外食部門が過去最大の赤字、スタバ不買で 
農業・食品 商業・サービス マレーシア
複合企業大手の地場ベルジャヤ・グループ傘下で外食チェーンを運営するベルジャヤ・フードは、2025年6月期決算で過去最大の赤字を計上した。主力のスターバックス事業が不買運動の直撃を受け、グループ全体の収益を大きく押し下げた。ニュー・ストレーツ・タイムズが1日付で伝えた。
傘下のスターバックス・マレーシアは23年6月期に売上高10億リンギ(約349億円)、税引き前利益1億6560万リンギを計上し、ベルジャヤ・フードの収益の約9割を担った。しかし、同年10月のイスラエル・パレスチナ紛争勃発をきっかけに状況は急変。米国発のスターバックスへの不買運動で客足が激減した。これにより24年6月期の売上高は前年比32%減の6億7600万リンギと落ち込み、4510万リンギの税引き前損失を計上して赤字転落した。
25年6月期は業績がさらに悪化し、売上高は29%減の4億7677万リンギに縮小。純損失は2億9199万リンギと前年の6.5倍近くに膨らんだ。第4四半期(4~6月)だけで1億8579万リンギの赤字を計上した。
主力のスタバ事業の低迷に伴い、ベルジャヤ・フードの財務状況も大きく悪化。1株当たり純資産額は25年6月期に0.2245リンギから0.0571リンギへ低下し、株主資本は3億9250万リンギから1億280万リンギへ74%減少。株価は不買運動開始以降に約6割下落した。
親会社のベルジャヤ・コーポレーションも影響を受けている。23年6月期には利益の28%を占めた食品・飲料部門が赤字転落したためで、25年6月期第4四半期は純損失が2億720万リンギと前年同期から36%拡大した。グループとしては今後、事業合理化やコスト最適化を進めつつ、立て直しを図るとしている。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
傘下のスターバックス・マレーシアは23年6月期に売上高10億リンギ(約349億円)、税引き前利益1億6560万リンギを計上し、ベルジャヤ・フードの収益の約9割を担った。しかし、同年10月のイスラエル・パレスチナ紛争勃発をきっかけに状況は急変。米国発のスターバックスへの不買運動で客足が激減した。これにより24年6月期の売上高は前年比32%減の6億7600万リンギと落ち込み、4510万リンギの税引き前損失を計上して赤字転落した。
25年6月期は業績がさらに悪化し、売上高は29%減の4億7677万リンギに縮小。純損失は2億9199万リンギと前年の6.5倍近くに膨らんだ。第4四半期(4~6月)だけで1億8579万リンギの赤字を計上した。
主力のスタバ事業の低迷に伴い、ベルジャヤ・フードの財務状況も大きく悪化。1株当たり純資産額は25年6月期に0.2245リンギから0.0571リンギへ低下し、株主資本は3億9250万リンギから1億280万リンギへ74%減少。株価は不買運動開始以降に約6割下落した。
親会社のベルジャヤ・コーポレーションも影響を受けている。23年6月期には利益の28%を占めた食品・飲料部門が赤字転落したためで、25年6月期第4四半期は純損失が2億720万リンギと前年同期から36%拡大した。グループとしては今後、事業合理化やコスト最適化を進めつつ、立て直しを図るとしている。
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