丸紅は5日、アブラヤシ空果房（EFB）の再利用に関する協力で印刷会社のネクストグリーン・グローバルと基本合意書（LOI）を交わした。ネクストがEFBを原料に生産するパルプを丸紅が独占的に販売するほか、ネクストグリーンによるEFBパルプ生産拠点の開発に丸紅が資金協力することなどを検討する。
　基本合意書に基づき、ネクストグリーンは使用する全てのパルプを丸紅から独占的に調達する方向で検討。これにはEFB原料以外のパルプも含まれる。基本合意書の期限は来年11月末で、それまでに正式契約に向けた調査や交渉を進める。
　ネクストは現在、パハン州でパーム廃棄物活用による環境配慮型の工業団地「グリーン・テクノロジー・パーク（GTP）」の開発を推進。既に団地内で年産能力1万2000トンのEFBパルプ工場を設けており、さらに年産10万トン規模の工場の建設も計画している。サラワク州やジョホール州でのGTP開発も検討している。


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