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  ニュース     2023/11/06 20:59

マレーシア:中銀が政策金利据え置き、3会合連続 無料記事

【亜州ビジネス編集部】マレーシア中央銀行は2日、定例の金融政策決定会合の結果、翌日物政策金利(OPR)を3.00%に維持する決定を下したと発表した。据え置きは3会合連続。物価上昇を予防する目的で5月会合では3会合ぶりに利上げしたが、インフレ圧力が弱まっていることからその後は金利を維持。景気を下支えする。

 中銀は国内経済について、内需が回復をけん引していると説明。輸出では電気・電子部門で回復の兆しが見えてきたとし、こうした中で労働市場も堅調と指摘した。8月の失業率は3.4%と前年同月から0.3ポイント低下し、新型コロナウイルス流行後の最低水準を維持している。海外の経済動向については、世界的に物価高や高金利、地政学的リスクの顕在化が続くと指摘。中国経済には回復の兆しが見えてきたが、不動産が依然として低調として、ダウンサイドリスクは拭えないとの見方を示した。

 インフレについては、足元で落ち着いていると指摘。9月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比1.9%で、近年のピークだった2022年8月の4.7%から低下傾向にある。ただし中銀は、補助金や物価などに関する国内政策の変更や、コモディティーの国際価格の動向、金融情勢の変化により、再びインフレ圧力が高まるリスクはあるとしている。

 中銀は22年5月、OPRを1.75%から2.00%に引き上げ、4年4カ月ぶりの利上げを敢行。それまで10会合連続で過去最低の金利水準を維持していたが、新型コロナ禍からの経済回復が如実に見られ、インフレ圧力が高まる中で金融正常化にかじを切った。以降は4会合連続の利上げで1.00ポイント引き上げ2.75%とし、23年5月の会合でさらに3.00%まで引き上げた。


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