【亜州ビジネス編集部】　タイ工業連盟（FTI）の20日発表によると、2020年7月の国内自動車生産台数は前年同月比47.7％減の8万9336台だった。新型コロナウイルス流行の影響などで大幅な落ち込みが続いている。ただ、一時停止されていた工場の再開が進み、下げ幅は前月（58.5％減）から縮小。4月を底に回復へと向かっている。

　車種別では乗用車が47.5％減の3万4482台、1トンピックアップトラックが47.5％減の5万3541台などだった。仕向地別では国内販売向け生産が48.0％減、輸出向けが47.4％減。輸出は各地域で落ち込んでおり、完成車の輸出台数は39.7％減の4万9564台だった。

　1〜7月の生産台数は前年同期比43.8％減の69万5468台。輸出台数は37.7％減の40万114台だった。

　同日付各紙によると、20年通期の生産台数について、FTI自動車部会のスラポン副部会長兼広報担当は、「8月以降に月9万5000台のペースで生産できれば100万台を超える」と述べた。国内販売台数と輸出台数は、ともに70万台と予測。ただ、国内販売は確実に70万台を超えるが、海外で新型コロナが終息していないため輸出については確信できないとしている。19年は生産台数が201万3710台、国内販売が100万7552台、輸出が105万4103台だった。


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