【亜州ビジネス編集部】建設機械開発の技研製作所は10日、自社の鋼管杭回転切削圧入機「ジャイロパイラー」を、シンガポールの建設会社グアンチュアン・エンジニアリング・コンストラクションに納入したと発表した。同機械を東南アジアの事業者に納入するのは初めて。
　現地子会社の技研製作所アジアを通じて納入した。「ジャイロパイラー」は、先端に切削爪を付けた鋼管杭を回転圧入することで硬質地盤や既存構造物を貫通する機械。障害物を撤去する事前掘削が不要なため、工費・工期を縮減できる。同機械を活用した「ジャイロプレス工法」は、日本では1000件以上の採用実績があり、海外でも徐々に普及が進んでいる。
　昨年11月にはシンガポールで実機によるデモンストレーション会を開催。政府関係者や建設コンサルタントら80人以上が参加した。
　納入先のグアンチュアンは技研製作所と技術提携しており、硬質地盤対応機をシンガポールで初めて導入するなど工法普及を自ら行うことで市場開拓を進めている。


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