輸送機器メーカーの新明和工業は25日、チャンギ国際空港で旅客搭乗橋の遠隔操作による自律型完全自動運転の実用化に世界で初めて成功したと発表した。大型機に搭乗橋を装着する際に1人の作業員で2基の搭乗橋を操作できるようになるなど、空港施設の省人化や人為的なミスの防止に貢献する。
　自社開発したシステムを搭乗橋に搭載し、搭乗橋を自動走行させるとともに、航空機ドアへの完全装着までを自動化。通常は搭乗橋の先端部分の装着口で作業員が行う運転操作を遠隔でできるようにした。航空機の機種を問わず使用できる。
　これまでチャンギ空港の運営会社と共同で航空機の模型を使った実証実験を行い、装着の精度や安全性を確認。同日に世界で初めて実運航中の商用機に自動装着させた。今回の成功を受け、同日には各国の空港向けに遠隔操作機能の販売を開始した。


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