商務省流通事業開発局の発表によると、2025年4月の会社設立登記数は前年同月比3.1％減の6325社だった。前年割れは4カ月連続となる。

　業種別の登記数は建設業（502社）、不動産業（439社）、飲食業（264社）の順に多かった。全体の登録資本金総額は17.9％増の321億4171万バーツ（約1410億円）。うち登録資本金が10億バーツを超えた企業は2社で、◆発電大手のガルフ・エナジー・デベロップメントが通信持ち株会社インタッチ・ホールディングス（INTUCH）との合併により設立したガルフ・デベロップメント＝登録資本金149億4000万バーツ◆出光興産が潤滑油生産販売の現地法人2社を経営統合して設立した出光アポロ（タイランド）＝15億8000万バーツ――だった。

　一方、全体の倒産数は0.5％増の814社で、建設業（65社）、不動産業（47社）、飲食業（30社）の順に多かった。資本金総額は18.9％減の41億3140万バーツだった。

　1～4月の登記数は前年同期比4.4％減の3万148社、倒産数は8.3％増の3921社となった。同局は、25年の登記数を2月時点で9万～9万5000社超と予測している。

　24年の登記数は前年比で2.7％増え、過去最多の8万7596社だった。前年を上回るのは4年連続。新型コロナウイルスの影響が薄れる中で、政府の景気刺激策や観光業の回復などを追い風に拡大した。


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