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  ニュース     2024/08/20 20:54

タイ:GDP予測を2.6%増に据え置き=カシコン総研 無料記事

 カシコン銀行傘下の総合研究所カシコン・リサーチ・センター(KRC)は19日、2024年の国内総生産(GDP)成長率予測を前年比2.6%と発表し、5月の前回予測から据え置いた。第2四半期の物品輸出と個人消費が予測を上回った一方、民間投資と公共投資が落ち込んだと指摘。もし政府予算の執行や、国民の大半に1万バーツ(約4万2600円)の電子通貨を給付する「デジタルウォレット政策」の実施に遅れが生じた場合は、GDP成長率が2.2%まで下振れる可能性があるとの見方を示した。

 24年の個人消費は3.7%増と予測し、前回予測(2.9%増)から引き上げた。民間投資は前回予測(3.2%増)を下回る0.5%増に下方修正。一方、公共投資は2.0%減、輸出額は1.5%増と予測し、共に据え置いた。インフレ率と外国人観光客数の予測も据え置いた。インフレ率は0.8%、外国人観光客数は3600万人とみている。外国人観光客数は、新型コロナウイルス流行前の19年の4000万人を1割り下回る水準となる。

 国家経済社会開発委員会(NESDC)が同日発表した24年第2四半期の実質GDP成長率は、前年同期比で2.3%だった。前四半期(1.6%)を上回り、2四半期ぶりに加速。個人消費が鈍化したものの、前四半期に落ち込んでいた物品輸出と政府支出がプラスに転じた。同委員会は今回の結果を受け、24年のGDP成長率予測を前年比2.3~2.8%に修正。3カ月前の予測(2.0~3.0)から範囲を狭めた。


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