中国自動車メーカーの吉利汽車は11月28日、「吉利」ブランドの電気自動車（EV）「EX5（銀河E5）」を発表した。同ブランドのタイ初モデルとなる。当初の最低価格は85万9000バーツ（約380万円）に設定。販売代理店には、独メルセデス・ベンツの車両を組立生産・販売するトンブリ・グループを指名した。各紙が伝えた。

　開催中の自動車展示販売会「モーターエキスポ」に出展した。同モデルはBセグメント・スポーツ多目的車（SUV）で、中国・比亜迪（BYD）の「ATTO3」などと競合する。電池容量は60.2キロワット時（kWh）。航続距離は490～495キロメートルとしている。

　吉利は今年9月、EX5をタイやインドネシアで発売すると発表していた。同社傘下のブランドでは、高級EVの「ジーカー（極コク）」と電動ピックアップトラックの「リッダラ」が今年に入ってタイ市場に参入している。

■リープも価格発表

　自動車販売大手のプラナコン・オートモービル（PNA）は28日、同社が代理店として販売する中国の新興EVメーカー、浙江零ホウ科技（リープモーター）のSUV「C10」の価格を発表した。タイ市場に初めて投入するリープ車で、価格は109万8000バーツに設定。今年9月の報道によると、年1500台の販売を目指す。

　リープには欧州の自動車大手ステランティスが20％を出資。10月にはマレーシアで同モデルを発売している。


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