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  ニュース     2023/11/19 21:59

マレーシア:3Qの経済成長率3.3%に加速、消費がけん引 無料記事

【亜州ビジネス編集部】マレーシア中央銀行は17日、2023年第3四半期の国内総生産(GDP、2次速報)成長率が3.3%で、前四半期の2.9%から加速したと発表した。輸出の低迷は続くが、個人消費と投資が堅調で、観光客の増加もあって成長が加速した。

 成長率は統計局が10月22日に発表した1次速報と同値だった。産業別にみると、製造業がマイナス0.1%と前四半期のプラス0.1%からマイナスに転落。電気・電子製品の需要が世界的に停滞し、また石油製品の生産が落ち込んだことが響いた。好調なのは建設業で7.2%。前四半期の6.2%から伸びが加速した。サービス業は5.0%で、前四半期の4.7%から加速。農業は0.8%で、プラス転換した。

 支出別にみると、全体の6割を占める個人消費が4.6%で、前四半期の4.3%から伸びが加速。民間投資は4.5%で、前四半期の5.1%から減速したが、高い伸びを維持している。政府支出は5.8%、公共投資は7.5%と高い伸び。一方、輸出はマイナス12.0%で、下げ幅が拡大した。

■通年予想は下方修正

 中銀は、世界を取り巻く状況は依然厳しいが、マレーシア経済は回復を続けると説明。ただし23年の成長率予想は4%前後とし、4.0~5.0%の下半分としていた8月発表から引き下げている。一方、24年は4.0~5.0%を見込む。雇用情勢が改善する中で成長エンジンは今後も個人消費になるとの見方で、外国人観光客の増加や大型インフラ案件の推進が追い風になるとしている。


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