中国・吉利汽車傘下の高級電気自動車（EV）ブランド「ジーカー（極コク）」を展開する極コク智能科技は、ショールーム兼サービスセンター「ジーカー・ハウス」のタイ初店舗を今月初めにオープンしたと発表した。バンコク東郊と東部チョンブリ県パタヤの計2カ所で開業しており、今後は全国14カ所に増やす。

　バンコクの店舗は販売代理店のZeモビリティープラスが運営。シーナカリン通りに立地し、10日に開所式を行った。床面積は2600平方メートル超で、ショールームでは最大8台の車両を展示する。投資額は1000万バーツ（約4200万円）。

　Zeモビリティープラスは、国営石油PTTと、高級車を輸入販売する地場ミレニアムグループ・コーポレーション（アジア）（MGC-ASIA）の合弁会社。バンコクで今春開催されたモーターショーでジーカー車の予約受け付けを開始し、398台を受注した。同社はバンコク北郊のウィパワディー・ランシット通りでも今月中に新店舗を開業する。

　極コク智能科技はタイ市場に初投入する小型スポーツ多目的車（SUV）「ジーカーX」を今年7月に正式発表しており、これまでの報道によると、今月中に納車を開始する。また、今月23日には大型ワゴン「ジーカー009」の正式発表を予定。販売店はバンコクを中心に、北部チェンマイや東北部コンケンなどにも展開する。

　同社は足元で東南アジア進出を加速。各国の報道によると、これまでにシンガポールとフィリピンで販売を開始した。マレーシアでは来月上旬ごろ正式参入する見通し。ベトナムとラオス、ミャンマーでも既に現地代理店と契約を交わしている。


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