中国の老舗自転車メーカー、上海鳳凰企業は、中部ジャワ州スマランに工場を設けると発表した。投資額は2900万人民元（約6億1000万円）。海外販売を拡大したい考えで、複雑化する米中関係を見据えた戦略投資になるとしている。

　現地に完全子会社のフェニックス・バイシクル・インドネシア（仮称）を設立する計画。テルボヨ工業団地内の面積2万7000平方メートルの賃貸工場を利用し、フレームの生産や塗装、組み立てなどを行う。年産能力は140万台とし、電動アシスト自転車や子供用の自転車も生産する。

　鳳凰は、1897年創業の自転車販売店を起源に持ち、1956年に鳳凰ブランド車の生産を開始した。80年に欧州市場に参入した後、現在は米国やアフリカなどにも輸出している。


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