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  ニュース     2024/07/08 20:56

タイ:6月の建材価格0.3%上昇、鉄鋼は0.8%低下 無料記事

 商務省の5日発表によると、2024年6月の国内建材価格指数の上昇率は前年同月比で0.3%だった。プラスは15カ月ぶり。23年9~10月の横ばいを除き、23年4月からマイナスが続いていた。鉄・鉄鋼製品(マイナス0.8%)の落ち込みは前月(マイナス1.5%)から緩和した。
 全9品目のうちプラスは4品目だった。鉄・鉄鋼製品は指数の構成比が29.3%と高く、全体に与える影響が大きい。他の8品目の上昇率は、◆木材・木製品=5.0%◆セメント=マイナス0.5%◆コンクリート製品=1.2%◆タイル=マイナス0.8%◆塗料=1.4%◆衛生陶器=マイナス3.7%◆電気設備・配管=2.7%◆その他=マイナス0.8%――だった。コンクリート製品と電気設備・配管の2品目は伸びが加速し、セメント、衛生陶器、「その他」の3品目は下げ幅が縮小した。一方、塗料は伸びが減速し、タイルは下げ幅が拡大した。木材・木製品は横ばいだった。
 1~6月の平均上昇率は前年同期比でマイナス0.7%。うち鉄・鉄鋼製品はマイナス2.8%だった。同省は7~9月の建材価格について、上昇傾向にあるとの見方を示した。国営企業によるインフラ整備事業の拡大や、最低賃金の引き上げなどが、建材価格を押し上げる要因になる見通し。ただ、家計債務の増加や政策金利の引き上げを背景に不動産市場の成長が鈍化し、建材の需要は縮小傾向にあるとみている。


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