電気自動車（EV）充電所運営や商業印刷を手掛ける香港の基石科技（コーナーストーン）は、タイでEV充電事業に参入する。合弁会社を設立し、同国政府系の製油大手バンチャーク・コーポレーションの給油所に充電設備を設置・運営する計画。既に1カ所目を設けており、4年以内をめどに全2200カ所のバンチャーク給油所にDC（直流）式の急速充電器を設ける。

　バンチャークとは長期的な提携について今年初めに合意書を交わした。まず来年半ばまでに給油所250カ所への設置を目指す。バンチャークが給油所内で展開するコーヒー店や小売店などと連携したサービスの提供も行う。最初の充電所は、リゾート地の南部ホアヒンの給油所で4月に開設。出力540キロワット（kW）の充電器を設置した。

　合弁会社のスパークEVを通じて事業を手掛ける。コーナーストーンは17日、タイ事業の資金調達に向けて潜在投資家との間で法的拘束力がない条件規定書（タームシート）を締結したと発表。今後は潜在投資家による企業査定（デューデリジェンス）などを経て、8月末までに正式契約を交わせると見込む。


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