中国自動車メーカーの長城汽車（GWM）は5日、ベトナムで車両の組立生産を行うと発表した。現地で長城車を販売するタインアングループ（TAG、本社：ハノイ）との間で、先月末に関連覚書（MOU）を締結。来年末にも生産を開始して輸入販売から切り替え、現地市場の開拓を加速する。

　ベトナム市場へはタインアンとの提携で昨年8月に参入。タイからの完成車輸入で「哈弗（ハヴァル）」ブランドのスポーツ多目的車（SUV）「H6」のハイブリッド車（HV）タイプを発売した。タインアンは長城汽車のほか、韓国・現代自動車の販売店も展開している。

　長城汽車は東南アジア各国に生産拠点を構える。2021年にタイ東部の工場を稼働させており、マレーシアとインドネシアでは今年末までに組立生産を開始する予定。マレーシアでは現地企業に委託し、まず「H6」のHVタイプを生産することが決まっている。インドネシアでは地場の自動車大手インドモービル・スクセス・インターナショナル（IMAS）、世界各地での販売で提携する英インチケープと3社で提携している。


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