ニュース 2025/03/09 22:58 NEW!!
タイ:国営石化大手が原料に米国産エタン導入へ、29年開始 
石油化学(化学) 建設 タイ
国営石油PTT傘下の石油化学大手PTTグローバル・ケミカル(PTTGC)は6日、米国からのエタンガス輸入を2029年に開始すると発表した。米国産エタンを原料に使用する国内初の化学メーカーになるとしている。年間40万トンを調達する計画で、マレーシア国営石油系の海運大手と新造輸送船2隻の長期用船契約を締結した。東部ラヨン県の輸入基地には16万立方メートルの貯蔵タンクを増設する。ナフサより割安で炭素排出量が少ないエタンの使用で競争力を強化する。
エタン供給大手の米エンタープライズ・プロダクツ・パートナーズと長期契約を結び、エタンを調達。輸入時の海上輸送ではマレーシア海運大手のMISCから2隻の新造大型液化エタン船(VLEC)をチャーターする。VLECのタンク容量は10万立方メートル。韓国のサムスン重工業が建造し、28年末までにMISCに引き渡す。
貯蔵タンクは、PTTGCなどが出資する合弁会社のタイ・タンクターミナル(TTT)がマプタプット港の既存のターミナルに建設し、29年までに完成させる。PTTGCとTTTは15年契約を締結。TTTに出資する化学品貯蔵タンク大手の蘭ヴォパックは、ラヨンでのタンクとインフラの整備に今後4年で総額1億3000万ユーロ(約207億円)を投じると表明した。
東南アジアでは、タイ素材最大手のサイアム・セメント(SCC)がベトナム南部の石化コンプレックスで米国産エタンの導入を計画。年100万トンの輸入に向け、先月に貯蔵タンクの建設工事を発注した。
SCCも米エンタープライズ・プロダクツからエタンを調達する。商船三井と長期用船契約を交わし、サムスン重工業が建造した10万立方メートルのVLECを3隻チャーターする。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
エタン供給大手の米エンタープライズ・プロダクツ・パートナーズと長期契約を結び、エタンを調達。輸入時の海上輸送ではマレーシア海運大手のMISCから2隻の新造大型液化エタン船(VLEC)をチャーターする。VLECのタンク容量は10万立方メートル。韓国のサムスン重工業が建造し、28年末までにMISCに引き渡す。
貯蔵タンクは、PTTGCなどが出資する合弁会社のタイ・タンクターミナル(TTT)がマプタプット港の既存のターミナルに建設し、29年までに完成させる。PTTGCとTTTは15年契約を締結。TTTに出資する化学品貯蔵タンク大手の蘭ヴォパックは、ラヨンでのタンクとインフラの整備に今後4年で総額1億3000万ユーロ(約207億円)を投じると表明した。
東南アジアでは、タイ素材最大手のサイアム・セメント(SCC)がベトナム南部の石化コンプレックスで米国産エタンの導入を計画。年100万トンの輸入に向け、先月に貯蔵タンクの建設工事を発注した。
SCCも米エンタープライズ・プロダクツからエタンを調達する。商船三井と長期用船契約を交わし、サムスン重工業が建造した10万立方メートルのVLECを3隻チャーターする。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。