【亜州ビジネス編集部】複合企業で自動車大手のUMWホールディングス（UMWH）は6日、産業機器分野で豊田自動織機と資本提携すると発表した。豊田自動織機が2億6000万リンギ（約82億円）を投じ、UMWの産業機器事業に26％出資。関係の強化を通じて事業拡大を加速する。
　UMWは1967年にマレーシアとシンガポールで豊田自動織機のフォークリフトの販売代理店となり、後に販売地域をベトナムや中国上海市などへと広げている。今後は事業を合弁化し、産業機器や物流自動化に関する商品・サービスを一体的に展開する。
　両社は同日に株式売買契約を締結した。UMWグループは、新会社のUMWトヨタ・マテリアル・ハンドリング（UTMH）に産業機器事業を全て移管。UTMHの株式26％を豊田自動織機に売却し、事業を合弁化する。残り74％はUMW子会社のUMWイクイップメント・ディビジョンが保有する。
　UMWは自動車大手で、トヨタ自動車の合弁会社や、ダイハツが出資する国民車メーカーのプロドゥアを傘下に持つ。同業大手のサイムダービーに買収されることが決まっている。23年第2四半期は自動車部門の売上比率が7割を超え、重機・産業機器・船用機器部門は1割ほどだった。


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