商用車生産などのネックス・ポイントは2日、物流会社ワイス・ロジスティクスに電動トラクターヘッドを納入したと発表した。国家電気自動車（EV）政策委員会（委員長：セター首相）が今年2月に承認した電気バスと電動トラックの利用を促進する優遇措置の下、ワイスとグリーン物流を推進し、温室効果ガス排出量とコストの削減を図る。
　容量423キロワット時（kWh）の電池を搭載した電動トラクターヘッドを先月30日に納入した。地元紙によると、ワイスはタイ国内や越境輸送サービスに活用する。
　EV政策委が承認した優遇措置は、大型商用EVを購入する企業を対象としたもので、国産車の場合は実際の購入費用の2倍、輸入車の場合は1.5倍を経費として控除できるようにする。期間は2025年末まで。少なくとも1万台の大型商用車がEVに切り替えられると見込まれている。
　ネックスは東部チャチュンサオ県で商用車工場を操業。電動のトラックやトラクターヘッド、バスなどを生産しており、累計の納車台数は4000台を超える。インドネシアやベトナムなど海外にも出荷している。


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