タイ投資委員会（BOI）は9日、独自動車部品大手コンチネンタルによるタイヤ生産事業を認可したと発表した。同社は東部ラヨン県でタイヤ工場を拡張・新設する。認可額は134億1100万バーツ（約597億円）。年産能力を現在の480万本から780万本に増強し、タイを含むアジア太平洋などの自動車産業の成長を後押しする。また、600人以上の新規雇用創出と、天然ゴム農家の生活の質向上にも貢献する。
　WHAイースタンシーボード4工業団地内に構える既存工場の隣接地で今年6月下旬に起工式を行った。2019年に開所した乗用車・小型トラック用タイヤ工場の第2期で、現地法人のコンチネンタルタイヤ（タイランド）が操業。最新のゴム生産技術を導入し、乗用車・小型トラック用タイヤや電気自動車（EV）用の高性能タイヤを生産するとしている。
　工場の第1期には2億5000万ユーロ（約408億円）を投じており、19年に生産を開始。同社はその後、2600万ユーロを投じて隣接地にバイク用タイヤ工場を建設し、21年に稼働させた。現在の年産能力は2工場合計で480万本。900人を雇用している。


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