【亜州ビジネス編集部】不二製油グループ本社は25日、ジョホール州にパーム油製品製造販売の合弁会社を設立すると発表した。合弁先の地場企業が所有するアブラヤシ農園から生産履歴が追跡可能なパーム油を確保し、付加価値の高いパーム油製品を製造する。

　合弁会社JPGフジを設立し、2026年4月にも事業を開始する。資本金は最大1億8000万リンギ（約56億円）。不二製油のシンガポール子会社フジオイル・アジアが49％、パーム油製造のジョホール・プランテーションズ・グループが51％出資する。バイオマスと排水からのエネルギーを利用する分別・精製工場を農園内に建設し、製品を製造する。

　不二製油によると、責任ある方法で製造され生産履歴を追跡できる「持続可能なパーム油」への関心が日本でも徐々に高まっており、今後の需要増加が見込まれるという。


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