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  ニュース     2024/06/10 20:55

タイ:5月の建材価格0.3%低下、鉄鋼は1.5%低下 無料記事

 商務省の7日発表によると、2024年5月の国内建材価格指数の上昇率は前年同月比でマイナス0.3%だった。マイナスは7カ月連続。下げ幅は前月(マイナス1.1%)から縮小した。鉄・鉄鋼製品(マイナス1.5%)の落ち込みが前月(マイナス3.7%)から緩和した。

 全9品目のうちマイナスは5品目だった。鉄・鉄鋼製品は指数の構成比が29.3%と高く、全体に与える影響が大きい。他の8品目の上昇率は、◆木材・木製品=5.0%◆セメント=マイナス1.2%◆コンクリート製品=0.6%◆タイル=マイナス0.7%◆塗料=1.5%◆衛生陶器=マイナス4.0%◆電気設備・配管=1.1%◆その他=マイナス1.1%――だった。塗料が前月のマイナスからプラスに転換し、「その他」は下げ幅が縮小。電気設備・配管は伸びが加速した。一方、コンクリート製品は伸びが減速し、タイルはプラスからマイナスに転落。セメントと衛生陶器の2品目は下げ幅が拡大した。木材・木製品は横ばいだった。

 1~5月の平均上昇率は前年同期比でマイナス1.0%。うち鉄・鉄鋼製品はマイナス3.2%だった。同省は6月の建材価格について、横ばいで推移するとの見方を示した。家計債務の増加や政策金利の引き上げを背景に不動産市場の成長が鈍化し、建材の需要が縮小する一方、国営企業によるインフラ整備事業の拡大などが建材価格を下支えするとみている。


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