大創産業（ダイソー）は9日、首都圏セランゴール州のクラン港で大型自動倉庫を着工したと発表した。2027年1月にも稼働を開始し、東南アジアや中東など22カ国・地域の100円ショップ「ダイソー」約600店への輸送拠点とする。域内での出店拡大による出荷量増加に対応する狙い。

　5階建ての鉄筋コンクリート造で、延べ床面積は約12万2000平方メートル。26年5月に完工し、27年1月に稼働させる。建設は、鹿島建設と地場建設会社のサンウエー・コンストラクション・グループ（サンコン）が共同で受注した。サンコンによると、契約額は5億9538万リンギ（約196億円）に上る。

　ダイソーはこれまでに日本国内9カ所、中国やベトナム、タイ、米国など海外15カ所に倉庫を設置しているが、いずれも各地域向けの物流拠点で、広域配送向けは今回が初めてとなる。


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