国産電気自動車（EV）メーカーのビンファストは、同社最小モデルとなる新型EVをベトナムで意匠登録した。現ラインアップで最小の「VF3」よりさらにコンパクトな設計で、都市部の女性や若者をターゲットとするもよう。トイチェーなどが1日付で伝えた。
　Cセグメント・スポーツ多目的車（SUV）「VF7」のデザインを手掛けたジェー・フン・リー氏や、米フォードや独フォルクスワーゲンで経験を積んだジョアオ・マルコス氏などが設計し、今年1月に意匠登録した。ハッチバック風の2ドアデザインで、ジープ風で堅牢なVF3と異なり、柔らかい曲線を多用。業界専門家らによると、2人乗りとなる可能性が高いという。モデル名は明らかでないが、専門家らは、現行最小モデルがVF3であることから、名称は「VF1」や「VF2」となる可能性があるとしている。
　ビンファストは2017年設立で、22年8月にガソリン車から撤退してEVに一本化した。現在は小型SUVのVF3からEセグメントSUVの「VF9」まで幅広いサイズのモデルをそろえており、ベトナム国内のほか、北米や欧州、中東、東南アジアで市場拡大を図っている。工場は北部ハイフォン市にあり、米国とインド、インドネシアにも建設している。


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