マレーシア統計局が11日発表した2025年2月の鉱工業生産指数（IPI）は、前年同月比で1.5％上昇した。前年同月を14カ月連続で上回ったものの、前月（2.1％上昇）からは減速。製造業で上昇幅が拡大する一方、鉱業と電力で落ち込みが加速した。

　産業別では3分野のうち製造業（4.8％上昇）で前月を1.1ポイント上回った。中国正月連休のズレで前年より営業日が多かったことが影響したとみられる。一方、鉱業（8.9％低下）と電力（2.8％低下）は共に2カ月連続のマイナスだった。

　製造業では輸出型産業（5.7％上昇）、内需型産業（2.9％上昇）とも伸びが加速。輸出型産業では主力の電子製品（8.4％上昇）の伸びが拡大し、内需型では自動車（9.0％低下）が前月の2桁のマイナスから改善した。

■製造業売上高は4.7％増

　統計局が同日発表した2月の製造業売上高は、前年同月比4.7％増の1531億200万リンギ（約5兆100億円）だった。プラスは14カ月連続。全7業種のうち5業種で前年同月を上回り、うち電気・電子製品（7.7％増）は電子製品（7.8％増）のけん引で14カ月連続のプラスとなった。一方、輸送機器（10.5％減）は自動車（15.2％減）が6カ月連続で落ち込んだ。

　製造業の従業員数は1.2％増の239万3664人。支払われた労賃は1.5％増の84億1000万リンギ（1人当たり3513リンギ）だった。


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