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  ニュース     2024/04/09 19:59

マレーシア:印刷のネクスト、ヤシ廃棄物原料のパルプ生産で合弁 無料記事

【亜州ビジネス編集部】印刷会社のネクストグリーン・グローバルは8日、アブラヤシ空果房(EFB)廃棄物を原料とするパルプの新工場建設に向け、アブラヤシ農園運営・パーム油生産大手のIOIコーポレーションと合弁会社を設立すると発表した。年産能力は10万トンとする計画。木材を使用せず環境に優しい原料としてティッシュペーパーや包装用紙、パルプモールド向けなどに供給し、拡大する需要を取り込む。
 パハン州で自社開発する環境配慮型の工業団地「グリーン・テクノロジー・パーク(GTP)」内に新工場を建設する計画。現地では既に年産能力1万2000トンのEFBパルプ工場を設けており、新工場の建設で大規模な生産に乗り出す。敷地面積は17万4000平方メートル。現地報道によると、投資額は6億リンギ(約192億円)で、18~24カ月かけて建設する。
 合弁会社のネクストグリーンIOIパルプを通じて新工場を運営する。出資比率はネクストグリーンが55%、IOI子会社のIOIペーパーパルプが45%。当初の資本金は1000リンギとしている。
 ネクストグリーンは昨年8月、クラウン・パッケージ(本社:愛知県小牧市)との合弁会社を通じて、EFBを原料とする日本向けのパルプモールド食品容器の試験生産を開始した。また、同年9月には丸紅からのEFB調達に向けて同社と基本合意書(LOI)を締結している。


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