住宅開発大手のセンシリは、プレキャストコンクリート（PC）製品の第5工場と第6工場を建設すると発表した。年産能力をこれまでの170万平方メートルから270万平方メートルに引き上げる。投資額は14億バーツ（約59億円）。来年初めの稼働開始を予定する。

　建設会社のブラパー・コンクリート・アンド・コンストラクションや、ドイツ製の産業機械を輸入販売するオンワラなど複数企業と提携し、首都北郊パトゥムタニ県の16万平方メートルの敷地に建設する。センシリは今年、業界最多となる46件、販売総額610億バーツの住宅開発事業に着手する計画で、部材の生産を増強する。

　同社は県内にプレコン工場4カ所を構えており、現在の供給量は年5000戸分。品質管理に関する国際規格「ISO9001」と環境に関する国際規格「ISO14001」の認証を取得し、廃棄物の量を98％減らすなど、工場の品質管理、環境対応にも力を入れている。


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