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  ニュース     2024/04/04 19:59

マレーシア:三井物産、CO2地下貯留でレゾナックなどと覚書 無料記事

【亜州ビジネス編集部】レゾナック・ホールディングスは2日、二酸化炭素(CO2)を回収して地下に圧入・貯留する「CCS」の事業化で三井物産と覚書(MOU)を交わしたと発表した。三井物産はマレーシアで国営石油ペトロナスなどとCCS事業の共同開発を進めている。両社はレゾナックの大分県のコンビナートで排出されるCO2を分離・回収し、マレーシアに海上輸送して地下貯留する方向で共同検討を行う。三井物産は一方、UBE三菱セメントとも同様の覚書を交わした。

 レゾナックは、CO2の分離・回収から液化・貯蔵、輸送事業者への引き渡しまでを担う考え。三井物産はマレーシアまでの海上輸送と地下貯留を担当する方針で、必要な技術的要件の検証や費用の概算などの検討を進める。

 一方、UBE三菱セメントも同日、CCSについて三井物産と覚書を交わしたと発表。山口県宇部市のセメント工場で排出されるCO2について共同検討を行う。

 三井物産は昨年、ペトロナスと仏エネルギー大手トタルエナジーズとの3社でCO2貯留地の共同開発などに関する契約を締結した。マレー半島東海岸の沖合で埋蔵量が減退するガス田などを対象に開発計画を策定。また、液化CO2船による輸送、港湾設備の設計を含む物流面の最適化にも取り組む。中国電力との間でもレゾナックなどと同様の覚書を交わしている。

 エネルギー・金属鉱物資源機構(JOGMEC)の昨年発表によると、三井物産などのCCS事業では日本からマレーシアに年間200万トンのCO2を運んで貯留する。


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