電気自動車（EV）中国最大手、比亜迪（BYD）の販売代理店であるレバー・オートモーティブは1日、一部の車両購入者に対する充電無料キャンペーンを同日に開始したと発表した。複数回にわたって車両を値下げしたことで、値下げ前の購入者から不満が出ており、政府の仲介で補償として充電を無料にすることが決まった。

　前日にレバーの代表者とチラポン首相府相が話し合い、充電無料について合意した。政府発表によると、無料期間は1年間とされる。ただ、BYDが1日発表したキャンペーンは来年1月3日まで。また、車両の購入日により、一部購入者は無料期間が9月末までの2カ月間のみとなる。

　今年7月4日までの購入者が無料充電の対象。全国2000カ所の充電所を利用できる。同相によると、1年間の充電無料は補償の一部にすぎず、BYD側は追加措置を検討して再び政府の消費者保護委員会事務局（OCPB）や消費者代表らと話し合う。

　BYDは、2022年11月に初モデルとしてスポーツ多目的車（SUV）「ATTO3（元プラス）」を投入し、タイ市場に参入。現在はEVの3モデルを販売している。ATTO3の上位グレードの価格は当初、119万9900バーツ（約506万円）だったが、今年7月5～31日のキャンペーンでは85万9900バーツに値下げされた。


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