電子製品の受託製造サービス（EMS）を手掛けるSVIは17日、中国プリント基板（PCB）メーカーの汕頭超声印製板（CCTC）と合弁でバンコク北郊に新工場を建設すると発表した。多層基板と高密度ビルドアップ基板を生産し、世界各国に供給する。投資額は38億8900万バーツ（約166億円）。海外顧客向けに生産能力を増強したいSVIと、中国国外に拠点を設けて貿易関連リスクを低減したいCCTCの思惑が一致した。

　合弁会社のアドバンスト・インターコネクション・テクノロジーを設立し、パトゥムタニ県のバンカディ工業団地に工場を建設する。完成後の年産能力は36万平方メートル。SVIはCCTCの技術力にも期待する。

　合弁会社の資本金は16億バーツで、SVIが75％、CCTCが25％を出資する。近く合弁契約を締結し、6月末までに出資を終える予定。合弁会社の設立後、2期に分けて工場を建設する。導入する機械設備のメーカーや工場の建設業者は選定中としている。

　第1期の工期は15カ月で、着手から3年目に年産能力20万4000平方メートルの体制を構築する。第2期ではその2年後をめどに年産能力を15万6000平方メートル追加する。


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