ニュース 2024/03/21 20:56
マレーシア:24年の経済成長4~5%に加速=中銀予想
経済・統計 GDP マレーシア
【亜州ビジネス編集部】マレーシア中央銀行は20日、2024年の国内総生産(GDP)成長率が4.0~5.0%となり、23年の3.7%(2次速報)から加速するとの見通しを明らかにした。国内消費と輸出が主力エンジンとなり、観光業の回復や大型インフラ建設案件も成長を後押しするとみている。国営ベルナマ通信などが伝えた。
金融・経済に関する年次報告書で明らかにした。GDP成長率を支出別にみると、個人消費は23年の4.7%から5.7%に、民間投資は4.6%から6.1%に伸びが加速すると予想。輸出は世界貿易の回復と半導体需要の増加に支えられてマイナス7.9%からプラス4.0%に好転すると見込む。一方、補助金の合理化などにより政府支出は3.9%から3.2%にやや伸びが減速すると予想。23年に8.6%と大きく拡大した公共投資は6.2%に減速するとみている。
成長率を産業別にみると、農業を除き成長が加速するとの見方。サービス業は23年の5.3%から5.5%、製造業は0.7%から3.5%、鉱業は1.0%から3.5%、建設業は6.1%から6.7%に加速するとみている。一方、農業はプラス0.7%からマイナス0.5%へ縮小を見込む。
新型コロナウイルス流行で一時は5%を超えた失業率は、24年には年間を通して3.3%に落ち着くと予想。インフレ予想は2.0~3.5%で、政府が補助金を一部削減する中、1月の1.5%からは上昇するとみている。
ほとんどの経済指標で改善するとの予想だが、地政学的な緊張や世界経済の予想外な停滞など下押しリスクはあると説明。国内では補助金合理化による消費などへの影響がリスクになり得るとしている。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
金融・経済に関する年次報告書で明らかにした。GDP成長率を支出別にみると、個人消費は23年の4.7%から5.7%に、民間投資は4.6%から6.1%に伸びが加速すると予想。輸出は世界貿易の回復と半導体需要の増加に支えられてマイナス7.9%からプラス4.0%に好転すると見込む。一方、補助金の合理化などにより政府支出は3.9%から3.2%にやや伸びが減速すると予想。23年に8.6%と大きく拡大した公共投資は6.2%に減速するとみている。
成長率を産業別にみると、農業を除き成長が加速するとの見方。サービス業は23年の5.3%から5.5%、製造業は0.7%から3.5%、鉱業は1.0%から3.5%、建設業は6.1%から6.7%に加速するとみている。一方、農業はプラス0.7%からマイナス0.5%へ縮小を見込む。
新型コロナウイルス流行で一時は5%を超えた失業率は、24年には年間を通して3.3%に落ち着くと予想。インフレ予想は2.0~3.5%で、政府が補助金を一部削減する中、1月の1.5%からは上昇するとみている。
ほとんどの経済指標で改善するとの予想だが、地政学的な緊張や世界経済の予想外な停滞など下押しリスクはあると説明。国内では補助金合理化による消費などへの影響がリスクになり得るとしている。
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