ベトナムの国産電気自動車（EV）メーカー、ビンファストは、フィリピンの自動車ディーラー6社と業務提携したと発表した。フィリピン全土でショールーム60カ所以上を新設する。

　10～13日に開催されたマニラ国際オートショー（MIAS）で契約を交わした。提携先は、◆オートフレア◆セントロ・モーターズ◆カー・アジア◆セミコン・モーターズ◆EVテック◆トンカーズ――の6社。うちオートフレアは今年中に20店舗を開設する計画で、第2四半期に5店、第3四半期に10店、第4四半期に5店を予定する。セントロ・モーターズはグループの商業施設「セントロモール」を活用して32店舗以上を展開する予定で、3S（販売・サービス・交換部品）店舗も3カ所設ける。

　EVテックは2店舗を新設し、その他の3社はそれぞれ1店舗を開設する。ショールームはいずれもビンファストのグローバル標準に準拠した設計で、製品展示や試乗、商談スペースに加え、EV充電設備を完備。マニラ首都圏など主要都市を中心に展開する。

　ビンファストは昨年にフィリピン市場に本格参入。同年末までに国内にショールーム6店舗を開設し、これまでにAセグメント・スポーツ多目的車（SUV）「VF5」やCセグSUV「VF7」、小型EV「VF3」など5モデルを投入した。初期段階での特典として無償充電サービスを提供しており、EVの普及を後押ししている。

　同社はまた、同じビングループ傘下でビンEV充電所を展開するVグリーンと組み、フィリピンでの充電インフラ整備にも注力。販売網の構築と並行してサービスセンターの展開も進めている。


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