韓国・現代自動車の現地法人ヒョンデモビリティ（タイランド）は、電気自動車（EV）「アイオニック5」と「アイオニック6」の納車を開始したと発表した。アイオニック5は同社初のEVで、昨年11月末にバンコク近郊で開催された「モーターエキスポ」で発表。補助金交付と減税を柱とする政府のEV振興策の第2期「EV3.5」に参加しており、現地生産を計画する。

　バンコク東郊にあるEVの技術などを紹介する施設「アイオニック・ラボ」で今月半ばに納車式を行った。アイオニック5は、出力350キロワット（kW）の急速充電器に対応し、充電レベル10～80％の所要時間はわずか18分で、最大481キロメートル走行できるという。アイオニック6は最高出力が229馬力で、時速0～100キロメートルに7.4秒で到達する。航続距離は545キロメートルとしている。

　現代自は2026年初めに現地生産を開始する計画。EVとEV用電池の生産事業で投資委員会（BOI）の認可を得ており、10億バーツ（約43億円）以上を投じて工場を建設する。これまでの報道によると、工場は首都東郊のサムットプラカン県に設ける。


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