国産電気自動車（EV）メーカーのビンファストは、アラブ首長国連邦（UAE）のドバイに中東本部を設置した。ドバイ国際商工会議所の協力によって実現したもので、中東市場でプレゼンスを高めるとともに、ドバイ経由でアフリカや南アジアへ進出先を広げる。
　ドバイ南西部の港湾地区であるジュベル・アリ自由区に事務所を開設した。今後は同商工会議所の仲立ちのもと、政府機関やディーラー、流通業者などと折衝を進め、中東や周辺地域で市場浸透を図る。
　ビンファストは先月、UAEの自動車販売会社アル・タイアー・モーターズを同国の独占販売代理店に指名。2月にはオマーンで現地企業と代理店契約を結んでおり、中東で進出先を広げている。
　ビンファスト中東部門のタ・スアン・ヒエン最高経営責任者（CEO）は、「ドバイ国際商工会議所や信頼できる地域パートナーとの緊密な協力が中東市場で迅速に地位を確立する鍵になる」と述べている。


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