デジタル経済社会省は28日、国内のインターネット利用状況などに関する報告書の2024年版を発表し、タイ人のインターネット利用時間が一日平均9時間20分だったと明らかにした。前年の7時間25分から増加した。世帯普及率は90.3％（2170万世帯）となり、前年の89.5％（2100万世帯）から上昇した。

　全国の国民4万5339人や民間企業3540社などを対象として4月30日～7月31日に調査を実施し、報告書にまとめた。国家放送通信委員会（NBTC）や国家統計局（NSO）など35機関のデータも収集し、デジタル政策を推進するための指標を分析。同省はあらゆる面でデジタル指標が改善されていると指摘した。

　16～74歳のインターネット利用率は90.7％（5010万人）となり、前年の89.5％（4920万人）から上昇した。インターネットを利用する主な目的は、コミュニケーションや金融、娯楽などだった。

　インターネット通販の利用も拡大している。利用頻度の割合は◆週1回以上＝40.4％◆月1回以上＝30.7％◆週5回以上＝28.9％――。1回当たりの消費額は平均429バーツ（約1940円）で、前年（375バーツ）から上昇した。主な購入品は衣類や電子製品、書籍など。「ラザダ」「ショッピー」などの電子商取引（EC）サイトの利用率が96.0％で最も高く、「ティックトック」「ライン」「フェイスブック」などのソーシャルメディアを利用した「ソーシャルコマース」は47.2％だった。


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